めいそんじつぼう 名前だけが残って、実質はもうなくなってしまっていること


なんというかね、面倒です。
何がって、個人情報保護だとかあれこれです。

障がい者が施設を利用するのには当然、利用料がかかります。
今時ですからその支払いは、金融機関からの引き落としです。

ところがー。

その「金融機関」に口座を開くのに「当人の意思がないと認められない」のですって。

悪いことに利用されちゃかなわないから、ってのは分かりますが・・・。
なんてのか、新規開設する理由を尋ねて、
第三者=振込先の施設にその件をちゃんと証明してもらって
それでもダメですかね?

我が家の場合、施設利用料の振込はゆうちょしかダメな企業で、
そのゆうちょ銀行の口座、本人名義のものがなかったのです。
今は私名義の口座から落としていますが、
もしも私になんぞあって口座凍結されたりしたら?
利用料金を支払うことができないという事態になっちゃうのは大変困る。

だってそういう事態になっているということは、
彼の身の回りあれこれをちゃっちゃとやる人間は誰もいないという状況なのですから。

というわけで、本人の年金振込口座にゆうちょ銀行を指定、
そしてそこから落ちる、という段取りに是非ともしたいところと考えた。
それなら残高のある間は、とりあえず基本的な生活は確保できますからね。

なのにねー、口座開くのに
「本人の意思が認められる」か「成年後見人を付けろ」ですってさ。

そりゃいずれは成年後見人もつけなくちゃいけないでしょう。
でも単純に「口座を作る」だけのために、そんな手続きや費用支出できません。

・・・まぁ、当人連れていって、なんとか手配できましたけれども。
その「当人連れていく」って手間だって、結構大層です。
車いすで入れて、場所に余裕があるゆうちょ銀行窓口をわざわざ選びます。
いわゆる本局へ行きました、つまり待ち時間も、長いです(苦笑)


うちのコはたまたま生まれてスグに銀行の口座を開いていたので、まだまし。
都銀系は、小学校を卒業する年齢になると、
「本人がサインした書類」がないと口座開設を認めてくれません。

・・・書けねーっつーの。

とママ友が嘆いておりました。
彼女のお嬢さんの通所施設は銀行振り込み基本なんだそうです。


口座を作ったとき、事務処理を待っていたら初老のご夫婦がやってきて、
「振込をしたい」と伝票を窓口へ。

ところがどうやらその振込金額が大きかった模様で。

「写真つきの身分証明書がないと、この金額の振込はできないんです」

職員さんはそうおっしゃる。
けれど振り込む人である奥様は
「困ったわ、私、免許証もっていないから」

結局、振込人の名前を免許証をお持ちのご主人の名前に、
奥様の名前を添えた形で振り込むということにしてなんとか送金を終えたご様子でしたが。

「なんだよ、何のための窓口なんだよ?」
ってぶつぶつボヤくご主人。

その通りだわねぇ、と思いました。
送金先はレッキとした大きな流通大手の通販会社のようでした。
送金先の振込番号があるのだろうから、
ゆうちょ銀行でもって「保証されている番号」を検索できるようにして、
そういう相手に対する送金は証明書なくても振込できるようにすれば解決じゃないの?

 ※ついでにいうなら、ゆうちょ口座を持っていて、
 ATM操作で送金するのなら問題なくできます、って話も出ていました。
 (で、奥様はゆうちょ口座をお持ちでないとのことでした)
 でもね、ATMで確認できるのなら、窓口端末で確認することだって
 そんなに難なくできるハズなんです。
 なぜそれをしないのか?
 では人を配置してまである窓口は、何のためにあるの?
 
法律か何かで取り決めがあって、仕方がないのでしょうか。

つまりはなにかしら。
免許証がないのなら、かの「マイナンバーカード」を作っておかないと、
送金すらもできない、日常生活にも不自由するってそういうことのようですね?

あぁ、昭和が懐かしいよ、何事にもおおらかだったわ(苦笑)

・・・そして「昭和」について新中1生の母である友人に聞いた話ですが、
小学校の歴史の教科書では「昭和」はもう「近代史」なのですと!
いやはや。


コメント

アミ
2019年4月18日18:33

昭和が懐かしい!
お若いねこってさんがおっしゃるのですから、笑えます。
金輸機関の窓口、腹立つこと多いです。
その点、区役所のほうが、最近、融通が効くように感じます。

まるこ
2019年4月18日18:45

おっしゃる通りです。我が家も母が倒れまだ急性期の病院に入院していた時。父のお墓の代金を支払いする際私が窓口に行きましたら母の委任状やら母の意思確認をしたいから母と話さないと出来ない旨を言い渡されました。母はまだ寝たきり。右半身と言語野をやられて無理なんですと説明してもダメでした。個人情報保護の大切さは分かりますが、融通が利かないと言うか、なんと言うか。四苦八苦して母の手を持ち読めない文字で署名し、聞き取れない会話をしてなんとかなりましたが。お困りの方は少なくないと思います。
昭和は良かった。愛馬の名前を苗字に連ねた架空の人物でも口座作ること出来ましたもの。そうですか…昭和は近代史ですか。
遠くなりますね、昭和。私も歳を取るはずです。
ねこってさん。無事にお子さんの口座開けましたか?お疲れ様でした。

マダムM
2019年4月18日18:59

個人情報被害、私も父の葬儀費用の支払いで不愉快な思いをしました。郵貯でした。母の口座から振り込むにあたり、母の委任状、さらに母の所へ電話を入れられました。たまたま振り込みに行く事を母に話していたので、直ぐに話がつき、これはクリア。ところが、まだ信用しない(?)行員は、葬儀社の請求書を見て、葬儀社にも電話確認。全く信用されていないのかと、腹が立ちました。
私は免許証を持っていないので、マイナンバーカードを即収得、他の役所の窓口で珍しがられました(苦笑)
文句を言っても、苦情を申し立ててもまずは口座が出来るといいですね。
・・・アチコチで個人情報が漏洩しているのにねぇ.

ねこって
2019年4月20日11:42

アミさま

「お若い」だなんて言っていただけるのはここならではです!(笑)

区役所はもう「60歳台以上」を無視はできない状況なのでしょうね。
金融機関は「預けている」だけで、対話する機会も少ないのでしょうか?
お得意様のハズですのにねぇ(^_^;


まるこさま

そうそう「委任状」ね。
書ける状態の人ばかりじゃないのですよ、ホントにねぇ。
お墓の件、なんとかなったのはなによりでした。

社会がこんな状況だから、何事も「転ばぬ先に杖をついておく」のが寛容なのかと最近動き始めました。
ただ、自分や長男のことは自分だけで動けるからよいけれども、
義両親がからむ話だと、自分だけでは如何ともしがたいことが多く、はがゆさが先にたちます。

しかも、トラブルになったら逃れられないのも目に見えているとなると、ねぇ・・・(タメイキ)


マダムMさま

わー、マダムもですか!
なんというか、ゆうちょの方って居丈高な気がします。
子どもの学資保険が満期になったときにその後の健康保険をかなり強引に勧められて、なんだかヤだなぁって感じたことを思い出しました。生保レディも強引な方おられますが、それ以上に圧迫感がひしひし。男性だったからかしら。
しかし、マダムの体験、それ、ヒドいですよねぇ。葬儀社にまで確認とは!
よっぽど高額なお支払いだったから、とかでしょうか?
何か取り決めがあるのかしら、〇万円以上だと第三者の証言必要、みたいな(^_^;

そしてそのくせ、ゆうちょ預金口座、新規開設したとき、マイナンバーは尋ねられませんでしたよ。
ん?信託銀行なんかだと記載したような?

結局、どこにもかしこにも穴があるくせに、一部分、簡単にできる、楽な部分だけでチェックきつくして、
なんだか弱い者いじめ的な臭いを感じてしまいます(苦笑)

マダムM
2019年4月20日22:59

私の葬儀費用体験、高額じゃないんですよ。所謂「家族葬」だったのですが、火葬場が混んでいて父の『宿泊費』が嵩んだりとか、思ったよりお別れに来て下さった方が多かった等で100万円を数万円越したばかりに、ATMが使えず窓口扱いになった結果です(-_-;)

ねこって
2019年4月23日19:08

マダムMさま
そんな不愉快な目にあうのだったら、振込先に「分割」にしてもらえたらよかったのに、なんて考えちゃいました。
なーんか、ヘンなの、としかいいようないですよねぇ。
ATMだったら何の問題がないってトコロもよく考えたらオカシイんですよね(^_^; いや、どっちがおかしいのか、判断つかなくなってきちゃってますが(苦笑)

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索