自由奔放。


いやいやいや・・・リフォームって面白いですねぇ♪
いろいろできちゃうんですね。
あれこれ、ビックリです。

新居に選んだのはかなり年季の入った中古マンションです。
賃貸にできなかったのは、ネコがいること&車いすとの生活が可能な物件がほぼ無かったから。
そして、将来的に私と障害者の2人暮らしになることを考えると、戸建てはリスクが高い。
(というか、戸建てって入り口までに階段があるもののほうが多くて、車いすには向かない)

数多の物件があるにもかかわらず、この2つの条件だけでも該当するのなんて
分譲を含めても片手の指が余っちゃうという状態でした。

そしてピックアップされた中で「廊下の幅が狭い」「廊下に曲がりが多い」は図面だけで却下。

で、一番生活しやすそうな物件に決めたわけですが。
どんな物件だって、こうだったらいいのになー、っていう部分はあるわけです。

この物件、廊下と部屋に10cm弱の段差があるんです。
なんでこんな設計にしたんでしょうねー?フルフラットがいいのに。
でも、建てた当時はそれが最先端だったのでしょうね。

「リフォームして段差にはスロープつけちゃう、とかありですよ?」

と仲介のお兄さんが言いましたが、
10cm高さに対するスロープ、斜度10度なら6倍ですので60cmは必要です。
スロープ部分はいいけれど、その左右には結局三角形の段差ができちゃうのだし、
「住まい」の中にそれはちょっとね・・・それなら撤去できるような板を都度ひっかける方が合理的。

と。
リフォーム担当のおじサマ(知り合いの知り合い・・・なのですごくフレンドリー(笑))が

「音、気にするんでしたよねー?でもって暖かいほうがいいよね?」

そう、引っ越ししたら音楽を再開する気マンマンなので、防音配慮して下さい!ってお願いしておりまして。

「だったらねー、スロープなんかじゃなくて、床全面をかさまししたら?」

は?

「リビング横は和室だから、和室の敷居の高さまでかさまししない?
 廊下の高さまでにはならないけれど、差は低いほうが楽でしょ?」

うわぁ。その通りだ!

プロはすごいですねー。
・・・その発想は、ありませんでしたもの。
目から鱗だ。

「そういう場合ね、コンクリ流し込んじゃうパターンも多いんだけれどそうしないで、
 あまりやらない工法なんだけれど、防音のこともあるんだし、
 中にウレタン材敷きつめて、その上に板を敷いてフローリング加工はどう?
 絶対そっちのほうが下のお部屋に振動伝わらなくて相当な防音になるし、
 あったかいよー、魔法瓶仕様だから」

いや、それ、魔法瓶というよりは、はかせ鍋・・・と密かに心の中でツッコミしたのはナイショ(^^;



わー、かなりいろいろ可能なんだぁ、と図に乗った私、

「キッチンの壁、穴あけてリビング見えるようにする、ってできます?」

って尋ねてみた。
最近はキッチンからカウンターごしにリビングの様子を見ることができるものが多いけれど、
この物件はキッチンとリビングは完全独立で壁で区切られていて、
キッチンに入っちゃうと、長男の様子も、テレビも見えないなー、って思っていたから。

「え?あぁ、この壁はハリボテだから、強度的には全く問題ないよー?
 窓、開けちゃう?5万円くらいかな、工費」

壁がない=家具(食器棚)の置き場に困る、という問題が出ますが
頭の中でシミュレートしなおす。

もういいじゃん、家具がほとんどないリビングダイニングってのもありでしょ?
実際、日常的に使う食器なんて、そんなに多種類ないからね、
たくさん置く場所がなくたって大丈夫なんじゃないかな?

お客様用の「ちょっとばかりいい食器」はお客様のときだけに出せばよくて
常にリビングにお飾り的になきゃいけない、ってものじゃない。
しかも、そうそうお客様がご訪問になる家でもない。
食器棚の厚みの分だけ、リビングも広くなるって素敵。

ま、実際住んでみて使いにくいと思ったら、穴を食器棚で隠しちゃえばいいんだって←横暴(笑)

「うん、なら、開けちゃう♪」

そしてキッチン側の窓上の空間には吊り戸棚つけてください、と即座に注文。
だってほかに使い道ない空間はもったいない。
吊り戸棚は自分でつけるのは不安があるし、やるなら今!


そのほか、
・お風呂を敷居が低くて引き戸タイプのものに交換、
・窓を二重窓にする。
この2つは最初から必須として予算とってある。


結果としてリフォーム代が予定よりかなり嵩んでいます。
でもね・・・
気兼ねなく音を出せる、
体力使わずできるだけ安全に介護できる、
こういうのは日々のことだから、お金かかってもちゃんとしておいたほうが
きっと後悔はないのだと思うから、ケチらないでがんばる!


いずれ、下の子たち2人が独立したとして、
この部屋が私には大きすぎるとなったとき、
時代はきっと「高齢者社会」が今より進んでいて、

だからこそ。
バリアフリーの住宅のほうがリセールには有利なんじゃないかな、という目論見もあったりします。

これは捕らぬ狸の皮算用、ですけれども、
狸は捕っていなくても確実に年を取ってゆく自分にとって、実利的なものでもあります。


そして。
床のかさましについては、防音・防寒のために2重窓にする工事も入れると、
省エネ住宅ポイントの対象になるんだそうで。
居心地よくなって、補助金頂けるだなんて。ちょっぴりお得感(笑)


ただ、住まい給付金が対象外だったぁ・・・痛いなぁ・・・。
まぁでも、そんなものでしょう。
全部が全部、うまくいくばかりではないのも世の中ってものですものね。


コメント

みい
2017年2月12日11:11

実家がそうですね。台所に立つと居間が見えるように穴が開いてます。
カウンターキッチンにしたかったんだけど、柱の位置の問題でできなかったw
(それこそ強度が絡んでくる)

我が家の場合は、「うるさいなぁ~…」と思うことがありましたねぇ。
水仕事の音が邪魔になる時がある感じ。
最初からあったものなので、こんなもんかと受け止めてるのか
利点が思い付かない感じなんですけどもw
あの少しのスペースで居間側からの圧迫感も少なくなってるんだろうかなとは
思います。

システムキッチン、自分のちょうどいい高さに調節してもらうのオススメ。
腰を中途半端に曲げなくても済むような高さにするの。(板を噛ませたりする)
あれ、友達の家でやってもらっててうらやましーと思ったー。

アミ
2017年2月12日13:29

バリアフリー。 絶対おすすめ!
我が家は、17年前に建て替えしました。
その時は私も50代。 足に人工関節なんて、想像もしてなくて・・・。
でも、今はバリアフリーのおかげで、楽ちん。
トイレもお風呂も、床は全部同じ高さ。
今は、もっと、時代が進んでるから、もっと、快適になってるんだろうな・・・。

ありす
2017年2月12日14:41

窓が二重になると本当に暖かいですね。床の嵩増しはいいですね〜

砂姫
2017年2月12日15:57

キッチンの水音とか、意外にリビングで邪魔になったりするんですよね。我が家の場合は、おもったより食器洗浄機の稼動音がリビングに響いて想定外でした(^^;。
あと、調理の匂いがリビングまでくるのが気になる場合、キッチンの穴(笑)に窓をつけるのもアリかもです。

マダムM
2017年2月12日17:43

我が家の台所は完全にオープン、壁無しです。音は兎も角、匂いは現在の換気扇は強力なのでかなり軽減できると思いますよ。
「床のかさまし」とかやはりプロは素人には思いつかないアイデアがありますね。素人が我を通すより、プロの意見を聞いた方が結果住み易いものになりますよ、経験上(^O^)
我が家は来客が少ないので、家族優先、良い物は家族用です。
予算はオーバーしますよね、でもね、住んだ後で工事をするともっとかかるから今やっておいた方がいいと思います。

ねこって
2017年2月12日20:42

わぁ、沢山のコメントをありがとうございます♪

みいちゃん
おー!なるほど、私にはない「リビング側からの感覚」ですね。
調理の音、確かにうるさいかも!炒め物とか揚げ物も!
リビングにいる人がいて、集中してTV見たいとか、音楽聞きたいとかだと
それは留意しないといけないのかもしれないですね!

ただね、私の発想は逆なのです。

調理場にいるときにもリビングの音が聞こえるようであってほしい、という視点なわけ。
リビングにいてTV見ているのは大抵長男だけですし、
その長男が体調良くないときに、えづいてないかとか、ぐったりしていないか、
車いすがどこかに挟まっていないかとか(^^;
音が聞こえない、状態が見えないと、そっちが不安なのです。

キッチンの高さねー、うん、ちょっとばかり高いかもなのよ、
でも今回キッチンには手を入れないので、予算オーバーしちゃう。
だからスリッパ着用&フロアマット加工で対応しちゃう予定です♪
そこの調整は、自分が老齢になってから、かなー、
その時点の身長に合わせたら、今合わせると高いかもしれないし(苦笑)



アミさま
うー、バリアフリーは理想的です~。
今回も若干埋めはしますが、「フル」にはできませんでした。
フルにするなら、和室から何から全部高さを換えなくちゃ、ということで、
となると、それこそもうひとつお部屋買えてしまいます(^^;
まぁでも「次」があるのなら、段階的に・・・でもよいのかなー、って妥協しました。

床材などはあまり昔と変わっていないようでしたが、
お風呂!これはね、かなり改良されているみたいに思いました。
保温性とか、床が少し柔らかい素材だったりとかで。



ありすさま
床ねー、一応住福祉環境の勉強もしたのですよ、でも全部を嵩上げする、という視点はなくて。プロはすごいねー、それが出来るということを知っているかどうかで、そういう提案はできたりできなかったりですもんね。

防寒だけならペアガラス、という選択肢もあったのですが(そのほうがずっと安い)
防音を考えるなら絶対に二重窓!という友人の神の声(笑)が降ってきて、そちらに決定です。
結露がどの程度になるのか、楽しみです。



ねこって
2017年2月12日21:06

砂姫 さま
お、こちらにも「リビング視点」の方が。

今までリビングでのんびり、という時間を持てなかったので(苦笑)そういう観点がないんですね、私。
確かに今でもキッチンにいるとき食洗器の音でテレビの音声聞こえません(結構うるさいですよね)

キッチンの穴(笑)、ガラスを張る、かぁ・・・それもありですねぇ。
一応、厚めの布地のシェードを付けて、分離できるようにする予定なんです♪
それだけでもリビング側の冷房効率と、キッチン音の抑止には多少効果はある、はず?!
あと、お客様こられたときに、キッチン内部がごちゃごちゃでも見られないのも助かるので(笑)



マダムMさま
そうそう、揚げ物臭とかありますよね!
キッチンには換気扇も当然ありますが、ベランダに通じるドアもあって、
風の流れは作れるから、臭いはまぁ大丈夫かな、って考えています。

床材やお風呂や色、デザインを選ぶときも、プロの方のご意見はスゴいなぁ、って思いました。
もちろん自分の好みもあるのですけれどもね、「これがいいかなー」って言うと、
手持ちの家具の色をさっと聞いて、いや、それならこっちがいいんじゃない?って
施工例を見せてもらうと、やっぱりそっちのほうが断然よいのでした。

小さな見本で考えるより、実際に敷き詰めた状況を知っている人のアドバイスのほうが
的確かもしれないなー、と・・・単に私にセンスがないというのもあるのかしら(^_^;

「そうですね、じゃそっちで!」ってポンポンと決めていくと、
「女性クライアントでこんなにも迷わない人は珍しい」って笑われてしまいました(苦笑)

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